木曜日の子どもたち

君のことばかり 気になる

好きになってもいいの

 

ついにジャニーズJr.を心から応援したいと思ってしまった。

そして私は、ジャニーズJr.とは『まだ夢が叶っていない』状態のことだと知った。

 

 

ゴールがあるかさえ分からない道のりを、若くてきれいな男の子達が健気に歩む姿は心を打つ。

夢と言えば聞こえがいいが、不特定多数の無責任な欲望にさらされているのも事実だ。

光の当たらない客席から、きらきらした狭いステージを間近に見ているのはとても楽しい。

自分が「美しく生まれなかった」側の人間であることにほっとする瞬間でもある。

 

 

正直なところ私は、ジャニーズJr.を好きになっていいのか、まだ迷っている。

デビュー組は芸能人として消費することに抵抗がなかった。

それに比べてジャニーズJr.はあまりに無防備に見えて、怖くなる。

私は本当に彼らの幸せを願っているのか、自問せずにいられない。

彼らが人生懸けて取り組んでいるものを受け取る資格が私にあるのだろうか。

 

自分以外の誰もがハッピーエンドを約束されているように思える瞬間がある。

だからこそ他人の『まだ夢が叶っていない』状態にこんなにも心惹かれるのだ。

ならばジャニーズJr.がハッピーエンドを迎えたとき、それを心から祝福できるのだろうか。

彼らが挫折から美しく立ち上がる姿を見たいがために、もっと傷付いてもいいと思ってはいないだろうか。

今こんなにも恐る恐る大事にしたいと思っているのに、彼らが目に見える幸せを手にした瞬間に私はさっさと背を向けられる人間なのかもしれない。

それを知るのが怖い。

 

 

この気持ちもきっといつか忘れてしまうから、ここに書き留めておく。